君は僕のもの 【続】




大人気ない。あたし。


「つーか!アンタ誰!?」

と、まるで初対面とは思えないような言い方で美菜はその女の人に言った。



言い方は良くないけど…


この美菜の言葉はあたしの気になる事の一つでもあったりしたから、その美菜の言い方については何も言わずに黙りこくっていた。


「あたしの名前はアンタじゃないわよ、…駒川琴音。
あなた達と同じ学校の三年、」

相変わらずツンツンした感じで駒川先輩、は言った。



同じ高校…?

駒川、琴音。



何だか更にあたしの心の中のモヤモヤは大きく大きく…膨らみや絡まりを始めてしまったみたい。


「げっ?!…同じなわけ!?!?」

と美菜は嫌そうな顔をして最悪じゃんと、何度も何度も言っていた。


するとその駒川先輩はハァッと深い溜め息をついて再び何かを口にししようとしていたみたいで、

きっと迷惑だとか、そんなこと言われるんだ。


なんて頭の中で瞬時に考えるあたしの思考回路、


「帰ろ。美菜」

無意識にも言葉は漏れてしまっていた。


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