君は僕のもの 【続】




結局のところは偶然なのか故意的なのかなんてよく分かんない。


でもまぁ…、

迷惑なのか、と聞かれたら迷惑という分類に入る。


だって今日だってそのせいでこんなことになったし…と心の中で考えながら携帯をチラリと見る。



「お先に失礼します」

駒川先輩がそう言ってから俺も小さな声で失礼しますと誰にも視線を合わせること無く言う。

だって、いちいち人の目を見て言うとかそういうのが面倒臭い。



外はだいぶ真っ暗になってて、

これじゃぁ女が一人で帰るのは確かに危ないのかも。


そう考えるとこうやってバイトだからって愛梨を一人にしてる俺って結構、罪深いなぁ…

と相変わらず自分の考えていることはよく分かんない。



「ずいぶん真っ暗ね」

「…ですね」


すると駒川先輩は黙りこくる。

でも別に何か話さなきゃいけないわけじゃないから…いっか。



「…そういえば、愛梨ちゃん?あの子と付き合ってどれくらいなの?」

俺の顔を覗きこむような素振りを見せて駒川先輩はそう言った。


その顔はどこか企みでもありそうな顔。



何?

とか思いつつも目を夜空に向ける。


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