君は僕のもの 【続】
君は僕のもの
…愛梨Side
「もうすぐ春だねーっ」
学校もそろそろ“春休み”になる数日前くらいで。
気温とかもたまにポカポカ…温かくて気持ち良い、寒い日も混じりながらそんな日が続いてたりする。
「…けどあっと言う間に夏になるよね」
うーん。
さすがともいえるような樹の淡々とした台詞。
「ま、まぁ確かにそうだけど…!
でも次もまた樹と同じクラスになりたいなぁ。ね、樹?」
隣を歩く樹の顔を覗き込むようにして言う。
だって考えてみればあの時、樹と同じクラスになってなかったら…美菜も翔太くんともクラスが別々だったら。
きっとあたし達は付き合うってことにはならなかったのかなぁ?
うん、少なくともそんな気がする。
樹に対して思ってた『意地悪』とか『自己中』とか『嫌な奴』っていう、何か悪いのばっかりだけど。
そういう気持ちの反対側にある樹の優しい根っ子の部分とか…
意外とある可愛い所とか、ヤキモチ妬きな所とか。
ふふふ…っ。
って何かあたし気持ち悪い……!!
「なーに妄想してるの?」
クスッと大人な笑みを浮かべながら樹があたしの頬を人差し指で刺した。
つんつん。
「も…妄想!?」
朝一、真っ赤な顔になっちゃって。
「面白いね…ッフ、」
一人で顔を抑えてるあたしを放置したまま樹はスタスタと歩いて行っちゃった。
「もうすぐ春だねーっ」
学校もそろそろ“春休み”になる数日前くらいで。
気温とかもたまにポカポカ…温かくて気持ち良い、寒い日も混じりながらそんな日が続いてたりする。
「…けどあっと言う間に夏になるよね」
うーん。
さすがともいえるような樹の淡々とした台詞。
「ま、まぁ確かにそうだけど…!
でも次もまた樹と同じクラスになりたいなぁ。ね、樹?」
隣を歩く樹の顔を覗き込むようにして言う。
だって考えてみればあの時、樹と同じクラスになってなかったら…美菜も翔太くんともクラスが別々だったら。
きっとあたし達は付き合うってことにはならなかったのかなぁ?
うん、少なくともそんな気がする。
樹に対して思ってた『意地悪』とか『自己中』とか『嫌な奴』っていう、何か悪いのばっかりだけど。
そういう気持ちの反対側にある樹の優しい根っ子の部分とか…
意外とある可愛い所とか、ヤキモチ妬きな所とか。
ふふふ…っ。
って何かあたし気持ち悪い……!!
「なーに妄想してるの?」
クスッと大人な笑みを浮かべながら樹があたしの頬を人差し指で刺した。
つんつん。
「も…妄想!?」
朝一、真っ赤な顔になっちゃって。
「面白いね…ッフ、」
一人で顔を抑えてるあたしを放置したまま樹はスタスタと歩いて行っちゃった。