君は僕のもの 【続】
それにしてもやっぱりクラスがまた同じになれるか…
それって凄く重要だよ!!
よーし……
「頑張ろっ!」
何を?って感じのような気もするけど。
ガッツポーズを一人でしながらプチ気合いを入れて玄関の中に入って行く。
「何笑ってる訳?」
樹は笑いながら言った。
それでそのまま樹は下駄箱をヒョイッと片手で開けた。
…その時。
ドサドサドサ…ッ!
という効果音に似合う分量の数の紙?手紙?が床に散らばる。
「あ」
「……はぁ。」
ジーッと床の上にあるピンクとかハートのシールとかが貼ってあってたり。
樹は嫌そうな顔をしながら溜め息を吐いて、その落ちた手紙を拾うと表裏に何度もしてその手紙の宛名を確認した。
適当にそれを見ると…
「危険物」
それだけ言って斜め上の翔太くんの下駄箱の中に詰め込むようにして入れた。
…き、危険物!?
もしかしてよく芸能人とかが手紙にカッターとか…そういう現象?
「だ、だったら翔太くんのとこ入れたら危ないよぉ!!」
樹の腕を掴んで言うと。
「いいのいいの」
そう適当に言ってあたしの腕を引いたまま教室に向かった。