君は僕のもの 【続】




何がお起きてるのかさっきから分からないことだらけのあたし……


一番あたしが話の流れに置いていかれてる気がするよ?



「…ご、ごめん…なさい」

でも結局は考えなくてもこの言葉は出てくる。


多分言い慣れてる言葉だったりするから…なのかもしれないけど。



「嫌だ」


えぇーーっ!!


…そんなこと言われたって。

分んないんだもん。仕方ないじゃんかぁ。


シュンとしたまま自分の足の爪先をジーッと見つめる。



「何何!?!?また愛ちゃんのこと苛めたわっけぇ〜?」

お気楽な口調の翔太くんが復活したらしく、美菜の所からあたし達の方へ来る。


それに対して樹はかなり嫌そうに眉を顰めて。

『来んな寄るな』

それだけしか言わない。



「大体…アンタのせいじゃない。
あ、でもアンタのせいだけどアンタのせいでもあるんだよね」


分んないよぉ…


アンタのせいだけどアンタのせいでも…アンタの?アンタのせいだよ……??

頭がグルグルしたせいか目もグルグル。


そんなあたしを見て樹はまた溜め息を吐いて、ポンポンと頭を撫でてくれる。



「コレに難しいこと言わないで、容量少ないから壊れる」

まるであたしを玩具みたいな…電化製品みたいな言い方を!!!


けど分からないのは事実…



「るるるーん!俺モッテモテ〜〜い」

横では浮かれた翔太くん。


分からないよぉ…


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