君は僕のもの 【続】




こう言う時にふと思う。


ずっと昔から愛梨とは“幼馴染”って形で一緒だった。

だからこそ幼い頃の愛梨と今の愛梨を比べて見ることがたまにあったりする。


愛梨は子供っぽい感じはするけど…もう昔に比べたら十分なくらいに大人っぽくもなった。
伸ばした髪が更にそんな風に感じさせる。



「…ねぇ、樹?」

俺の胸に頬を寄せながら愛梨はそう言う。


自分の胸にすっぽり収まる愛梨は…やっぱり何度も思うけど可愛いのかもしれない。


「何?」

そんなコイツを上から見下ろすようにして聞き返す、無意識にも髪や頬。あらゆる所に手がいってしまうのは…
自分でも不思議に思う。


擦り寄せていた頬を離し、

俺を見上げて、上目遣いで見つめながら…



「樹は…浮気とか、する…?」


とか、言うし。


可愛いことでも言うのかと思ってたから少し下がる。


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