君は僕のもの 【続】
でも何か愛梨の目は真剣そのもので…
だからこそ何か答えにくい。
「浮気?」
俺もなに再確認する為に聞き返してんだよって感じだけど、
「…うん、浮気」
つか何でこんなこと、俺聞かれてるわけ?
って考える前に答えるのが先。
「するように見える?」
逆に質問。
愛梨の頬に手を添えてグッと顔と顔の距離の感覚を狭めて聞く。
多分、コイツはまだ駒川先輩のことを気にしてるらしい…もしくは、っていうよりも昨日のことをまだ気にしているってのが正論。
そう考えると本当。
駒川先輩に対しての苛つきが更に増す。
大体、学校が同じってだけで…この後も何かありそうで怖い。
はぁ…、疲れる。
「分かんない…、…だって……」
さっきまでは嬉しそうに笑ってた癖して。
今度はしょんぼりしてるしさ、喜怒哀楽が激しい。
でも愛梨は単純だから…
そこがいいっていうのも、まぁ有りかもしれないけどね。