君は僕のもの 【続】
…愛梨side
きっと樹が言ってくれてくることは凄い嬉しくて安心させてくれる言葉な筈なのに…
自分に自信が無いせいで、あたしはまた樹を困らせてる。
「樹は…あたしでいいの?」
と口にしてから後悔。
さっきも少し不機嫌そうだった樹の顔が更にムッとした表情になる。
だけど不安なんだもん。
あたしなんかが隣に居ていいのかな…とか、あんなに綺麗で大人な駒川先輩が樹のことを好きで、そう考えるときっと、
きっときっと…
樹のことを好きって、そう思ってる人はたくさんいる。
いつも隣に居て、昔から知ってたから…深くまで考えもしなかった。
簡単に考えてたのかもしれない。
樹を好きなのは、…あたしだけじゃない。
そう考えれば考えるほどいつ自分から離れていくかも分からないと思うと怖くなった。
こんなことに必死になって悩む日が来るなんて思っても無かった、ずっと傍に居るのが当たり前だなんて、思ってたんだあたしは。
少しの沈黙が苦しくて、もしかしたら聞きたくない答えを聞かされるんじゃないかって。
ギュッと目を瞑って少し俯く。
──するとその時…、
前髪がスッと上げられて額にチュッと一瞬だけ触れた、…樹の唇。
その額へのキスに驚いて上を見上げた時。
きっと樹が言ってくれてくることは凄い嬉しくて安心させてくれる言葉な筈なのに…
自分に自信が無いせいで、あたしはまた樹を困らせてる。
「樹は…あたしでいいの?」
と口にしてから後悔。
さっきも少し不機嫌そうだった樹の顔が更にムッとした表情になる。
だけど不安なんだもん。
あたしなんかが隣に居ていいのかな…とか、あんなに綺麗で大人な駒川先輩が樹のことを好きで、そう考えるときっと、
きっときっと…
樹のことを好きって、そう思ってる人はたくさんいる。
いつも隣に居て、昔から知ってたから…深くまで考えもしなかった。
簡単に考えてたのかもしれない。
樹を好きなのは、…あたしだけじゃない。
そう考えれば考えるほどいつ自分から離れていくかも分からないと思うと怖くなった。
こんなことに必死になって悩む日が来るなんて思っても無かった、ずっと傍に居るのが当たり前だなんて、思ってたんだあたしは。
少しの沈黙が苦しくて、もしかしたら聞きたくない答えを聞かされるんじゃないかって。
ギュッと目を瞑って少し俯く。
──するとその時…、
前髪がスッと上げられて額にチュッと一瞬だけ触れた、…樹の唇。
その額へのキスに驚いて上を見上げた時。