ピュアラブ
「ミワコちゃん決まった?」
「んー、私はデミグラスハンバーグですかね。リョウ先輩は決まりました?」
「俺もデミグラスハンバーグ」
あっ…一緒だ…
なんてまた顔を火照らしてしまった。
注文をして、リョウ先輩がタバコを取り出すのを確認してから
「私も吸っていいですかね?」
言った。
まぁ、一応先輩だし、承諾必要だよね。
って頭で会話してたらクスクス笑って
「どーぞ」
と言ってくれた。
私はタバコを出し、火を付けようとした時…
「ミワコちゃんって彼氏いないでしょ?」
と煙で輪を作りながら聞いてきた。
「へっ?いないですけど…ちょっと失礼じゃないですー?」
笑いながら答えた。
「ごめん、ごめん。だってさ…」
「だって…何ですか?」
「ちっちゃくて可愛らしいのにセブンスターって」
笑いをこらえながら先輩言った。
「えっ…セブンスター変です?私ずっとこれですよ?」
「いやいや、可愛らしいのにセブンスター?かなり男前じゃん!みたいなね…」
と肩を震わせて笑いを堪えている。
「そんな事ありませんって!」
私もつい、つられて笑う。
すると先輩はこう言ったんだ。
"そんな子を守ってあげられるのは俺しかいねぇ"
って。
笑いながらだけど確かに言った。
その後、デミグラスハンバーグが運ばれてきて、お腹が空いていたはずなのに、全然味がしなかった。
その後の楽しかったけど、内容はイマイチ思い出せない。
ずっと先輩が言った言葉が私の頭を支配した。
この頃ぐらいからかな?
私がリョウ先輩を意識しはじめて、一秒でも長く一緒に居たいと思いはじめたのは。