ピュアラブ
「ごちそうさまでした」

私は手を顔の前で合わせて言った。

食後の一服をしている時、

「あ!」

と私は思い出し、口にした。

「え、いきなり何?」

びっくりした様子のリョウ先輩。

「帰りにスーパー寄らなきゃって今思い出した。」

少しゲンナリした口調の私。

「お前って料理できんの?」

クスクス笑いながら言うリョウ先輩。

「失礼な!料理ぐらいでしますー。毎日作ってますー。」

口を膨らませながら言う私に

「スーパー一緒に行こうか」

とタバコを消しながらリョウ先輩は言った。

私は嬉しくて、でもそんな感情を隠そうと口を膨らませながら

「そんなんじゃ私の機嫌はとれませんよー」

なんて、見栄を張った。

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