ピュアラブ

数十分後――…

私とリョウ先輩はスーパーに居た。

「あ!このパン激安!」

少し興奮気味の私の手にあるパンを見て、リョウ先輩は

「でも賞味期限明後日だぞ?」

と眉をしかめながら言う。

「明後日だからこんなに安いの!」

「お前、明後日までにこの食パン食べれんの?」

リョウ先輩は食パンをブラブラさせながら言った。

「食べれないから冷凍しとく」

パンをカゴに戻しながら言った私にリョウ先輩は

「ミーって意外と家庭的なんだな」

って言った。

私は嬉しくて…嬉しくて。
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