ピュアラブ
アイに呼ばれ、我に返った感じだ。

「ねぇ、アイは彼氏と知り合ってからどんな感じで付き合ったの?」

「ありがちな感じかな」

「ありがちな感じって?」

私達は店を次々と回りながら話に夢中だ。

買い物なんてどころじゃない。

「友達に紹介されてーメールや電話したりして、何回か遊んだりしてからかな。」

少し照れくさそうに話すアイ。

そんなアイが可愛くて私は更に聞いた。


「遊んだりして、それでぇー?」

「何回か遊んで、向こうに告られて…ってかなりハズイじゃん!何言わせてんのよう」

少し不貞腐れ気味なアイ。

「ごめーん、あッ休憩しよ?私おごるからさぁ!」

まだ少しふくれているアイを連れて喫茶店に入った。

「告られた時、やっぱり嬉しかった?」

私は運ばれてきたアイスミルクティーを一口飲んで、言った。

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