ピュアラブ
高校1年の初め、私は新しい友達と毎日を過ごしていた。

そんな私の斜め前の席にいつも男の子大勢で輪を作り、うるさくしていたのがセイヤ。

私達の初めて交わした言葉は

「アンタ、何でいつもそんなうるさいの?」

「俺の名前はアンタじゃねぇよ、セイヤ」

これだった。

そしていつの間にかたくさんしゃべる様になって、セイヤが私をミワコって呼び初めて、私もセイヤって呼び初めて…

学年で誰もが認める仲良しになった。

でもある時…

セイヤが違うクラスの女の子に告られたと私に言った。

どうしようと私に相談をしてきた。

「振ればいいじゃん」

その時無意識に出た言葉だった。

そして気づく、自分の気持ちに。

私はセイヤが好き。

.
でも気付いた時は遅く、セイヤが告白されたのはバレンタインデー。

セイヤは女の子を振ったけど、1年生ももう終わり。

クラス変えがある。


セイヤとは同じクラスにはなれないんじゃないか。

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