ピュアラブ
私はメールを返せなかった。
ううん、返さなかった。
もしかしたらマリ先輩にも同じ様な内容のメールを送っている様な気がしたから。
なんとも言葉にできないキモチで仕事を終えた私。
今日は涙は出ない。
少し早いけど、寝よう。
そう思った時、
――ピンポーン
アパートのインターホンが鳴った。
もう今は誰にも会いたくないよ…
気だるさを感じながらもドアを開けた私。
「相手も確認しねぇで、チェーンもつけねぇなんていい度胸じゃん」
顔を真っ赤にしているリョウ先輩が居た。