ピュアラブ


次の日は私の目はひどく腫れていて…

でも仕事を休む訳にもいかず、出勤した。

リョウ先輩には

「絶対に安静にしてて!どこにも出掛けちゃダメ!」

と耳にタコができるぐらい言い聞かせた。


「どうしたのミワコ!」

私の顔…いや、目を見た瞬間アイが駆け寄ってくれた。

私は昨日の出来事を一部始終話した。

マリ先輩に聞こえる様に、大きな声で。


ホントに嫌な女だと思ったけど、ここ数日にマリ先輩から受けた傷を思うと、不思議と罪悪感はなかった。

「ねぇ…そろそろいいんじゃない?」

真剣な顔付きで言うアイ。

「何が?」

「告白だよ!」

アイはもう大興奮だ。

「ダメ、ダメなの」

「何でー?」

「やっぱり言われたいじゃん?」


そう、私は典型的な受け身派。


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