ピュアラブ
「あぁ〜そういう事ね」
アイは何だかおもしろそうな楽しそうな目を見て言った。
その日の仕事は順調で7時をまだかまだかと待ちわびた。
家に帰ればリョウ先輩がいる。
まるで同棲をしている様な気分だ。
「お前、ホント態度がすぐ変わるな」
ヤツが私を尻目にそう言う。
「そう?てかアンタってどこに住んでんの?」
「アンタって誰?」
「アンタって誰って…」
ヤツの言葉に口ごもる。
だってずっとアンタって呼んできたし、誰とか言われても正直困る。
「アンタはアンタじゃん!」
私はそれだけ言うと顔を背けた。
これ以上ヤツを見ていられない。