わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
翌朝からは離れにいたときのようにクリフ様と朝ごはんを食べることになった。
私たちの姿にパメラが涙ぐんでいる。
「またこのような幸せなお二人をみられるなんて」
「うん、うん。パメラにはとくに心配かけちゃったものね、ごめんね」
私のメニューはパン粥に野菜スープ、小さめのチーズオムレツとフルーツ。
やっぱり食欲はあまりない。
「楓さまの食べたがっているカレーというものを作ることができればいいのですが、どうにもスパイスが手に入らないですし、レシピもないし食べたことがないものは料理長も作れず・・・今あちこちで文献を探していますからもう少しお待ちください」
「うん、いいの。大丈夫。私もレシピとかわからないし、一昨日食べたいものを聞かれてふと思い出しただけだから」
すまなそうに頭を下げるパメラさんに気にしないように伝えるけど、このままだと料理長をはじめみんなを巻き込んでしまいそうだ。
すると、クリフ様も気になったらしい。
「カレーとは私も聞いたことがないが、どこの国の料理なんだ?」
「それが…よくわからないんです。母が作ってくれたものなんですけど、どこの国の料理なのかはよく知らなくて」
クリフ様は顎に手を置いて考える仕草をすると真っ直ぐ私を見つめた。
「楓のご両親なんだが、連絡が取れないと言っていたな?こちらでも地上の国々に問い合わせをして出入国記録を検索したのだが、現在どこの国にいるのか確認が取れないのだ。それがどういうことかわかるか?」
私たちの姿にパメラが涙ぐんでいる。
「またこのような幸せなお二人をみられるなんて」
「うん、うん。パメラにはとくに心配かけちゃったものね、ごめんね」
私のメニューはパン粥に野菜スープ、小さめのチーズオムレツとフルーツ。
やっぱり食欲はあまりない。
「楓さまの食べたがっているカレーというものを作ることができればいいのですが、どうにもスパイスが手に入らないですし、レシピもないし食べたことがないものは料理長も作れず・・・今あちこちで文献を探していますからもう少しお待ちください」
「うん、いいの。大丈夫。私もレシピとかわからないし、一昨日食べたいものを聞かれてふと思い出しただけだから」
すまなそうに頭を下げるパメラさんに気にしないように伝えるけど、このままだと料理長をはじめみんなを巻き込んでしまいそうだ。
すると、クリフ様も気になったらしい。
「カレーとは私も聞いたことがないが、どこの国の料理なんだ?」
「それが…よくわからないんです。母が作ってくれたものなんですけど、どこの国の料理なのかはよく知らなくて」
クリフ様は顎に手を置いて考える仕草をすると真っ直ぐ私を見つめた。
「楓のご両親なんだが、連絡が取れないと言っていたな?こちらでも地上の国々に問い合わせをして出入国記録を検索したのだが、現在どこの国にいるのか確認が取れないのだ。それがどういうことかわかるか?」