わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
両親の生まれた世界もここの竜王のようにすべての国の上に立つ存在がいて、それが女神様だった。
「ピュリナ様とジョルジナ様は仲の良い姉妹だったのに、ジョルジナ様が遠い別の世界の長である竜王に恋をして姉の反対を押し切り結婚したことでジョルジナ様とピュリラ様は仲たがいをしてしまったの。
だから、ピュリラ様は知らなかった。妹が夫を亡くし、その後妹も子どもを産んだ後に魔女の呪いによって彼女も亡くなったことを」
父の言葉を母が繋いでいく。母の言葉を父が繋いでいった。
「ピュリラ様がそれを知ったのは妹のお葬式だった。
竜の国の神殿に国民が次々と集まり、呪いにかかっても王妃のジョルジナ様が亡き竜王のお子さまを産んでくれたことに感謝をし心から悼んだ。
ピュリラ様は仲違いをしたまま妹と連絡を取らなかったことを後悔して泣き暮れたそうだ。
その後は陰ながらジョルジナ様の忘れ形見の子どもを見守り、自分たちが亡くなった後もその子が治める国に未曾有の危機があれば”救国の旅人”として自分の身内を送り込むようになったというわけだ」
「ピュリナ様とジョルジナ様は仲の良い姉妹だったのに、ジョルジナ様が遠い別の世界の長である竜王に恋をして姉の反対を押し切り結婚したことでジョルジナ様とピュリラ様は仲たがいをしてしまったの。
だから、ピュリラ様は知らなかった。妹が夫を亡くし、その後妹も子どもを産んだ後に魔女の呪いによって彼女も亡くなったことを」
父の言葉を母が繋いでいく。母の言葉を父が繋いでいった。
「ピュリラ様がそれを知ったのは妹のお葬式だった。
竜の国の神殿に国民が次々と集まり、呪いにかかっても王妃のジョルジナ様が亡き竜王のお子さまを産んでくれたことに感謝をし心から悼んだ。
ピュリラ様は仲違いをしたまま妹と連絡を取らなかったことを後悔して泣き暮れたそうだ。
その後は陰ながらジョルジナ様の忘れ形見の子どもを見守り、自分たちが亡くなった後もその子が治める国に未曾有の危機があれば”救国の旅人”として自分の身内を送り込むようになったというわけだ」