わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
突き当たりの階段を下りて行くと護衛らしき軍服姿の方がちらほらと見え、そのまましばらく大理石の床を進んでいくと、大きな扉が見えてきた。
扉の前で黒服の執事さま(仮)が立ち止まりニコリと笑顔で私を振り返る。
「楓さま。この先の広間にクリフォード様がいらっしゃいます。
本来でしたら別室でお話ししてもらうつもりでしたが、この時間帯はどうしても外せない予定だったもので、申し訳ございません。部屋の中には他の者たちもおりますがお気になさらずクリフォード様とお話し下さいませ」
うーん、他の者たちがいる予定ね。
だったらそんなに私との面会を急がなくてもと思うんだけど。
他の者たちっていうのはあの大柄な群青色の護衛さんとかもう一人の小柄な護衛さん、もしくは会社についてきていた茶髪の護衛さんだろうかなどとぼんやり考える。
この建物の中で見かけた人たちがこの黒服の執事さま(仮)と侍女さま、メイドさん2人の他は護衛の軍服を着た方々だけだったから。
私が軽く頷くと「どうぞ」とやはり扉の前にいた護衛さんの手で目の前のずいぶん立派な扉が開かれた。
扉の前で黒服の執事さま(仮)が立ち止まりニコリと笑顔で私を振り返る。
「楓さま。この先の広間にクリフォード様がいらっしゃいます。
本来でしたら別室でお話ししてもらうつもりでしたが、この時間帯はどうしても外せない予定だったもので、申し訳ございません。部屋の中には他の者たちもおりますがお気になさらずクリフォード様とお話し下さいませ」
うーん、他の者たちがいる予定ね。
だったらそんなに私との面会を急がなくてもと思うんだけど。
他の者たちっていうのはあの大柄な群青色の護衛さんとかもう一人の小柄な護衛さん、もしくは会社についてきていた茶髪の護衛さんだろうかなどとぼんやり考える。
この建物の中で見かけた人たちがこの黒服の執事さま(仮)と侍女さま、メイドさん2人の他は護衛の軍服を着た方々だけだったから。
私が軽く頷くと「どうぞ」とやはり扉の前にいた護衛さんの手で目の前のずいぶん立派な扉が開かれた。