わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
「楓」と私の名を呼ぶと、大きく息を吐いた。
「私は竜王なのだ」
私は竜王なのだ?今そう言ったの?
「竜王って何ですか?竜って国の国王さま?竜って国?ん?」
理解ができない。
私は大学を卒業した。確かにした。世界史も地理も勉強した。
なのに、竜の国というのが理解できない。聞いたことがないのだ。
「クリフォード様」
「何だ、楓」
「ここは大陸のどの辺りなんですでしょう」
自分の知識の薄さをお披露目するのは恥ずかしいが仕方ない。全く知らないのだから。
「大陸ではない」
大陸ではない?
・・・沈黙が2人の間に流れる。
クリフォード様は小さく息を吐いて立ち上がり、そのまま窓に向かうとテラスに面した大きな窓を開け放ち私を手招きした。
「楓、外の景色を見てごらん」
窓から見える景色でここがどこかわかるだろうと言われてクリフォード様の隣に立つ。
辺り一面青と白。
「空と雲しか見えませんが?」
彼はゆっくりと大きく頷いた。
「それがここの場所だ」
どういうことなのかまだわからない。
目も前に広がっている景色は目線より上は一面の透き通るような青い空。
心なしか普段目にしている青空よりも青色が濃いような気がするが。
「私は竜王なのだ」
私は竜王なのだ?今そう言ったの?
「竜王って何ですか?竜って国の国王さま?竜って国?ん?」
理解ができない。
私は大学を卒業した。確かにした。世界史も地理も勉強した。
なのに、竜の国というのが理解できない。聞いたことがないのだ。
「クリフォード様」
「何だ、楓」
「ここは大陸のどの辺りなんですでしょう」
自分の知識の薄さをお披露目するのは恥ずかしいが仕方ない。全く知らないのだから。
「大陸ではない」
大陸ではない?
・・・沈黙が2人の間に流れる。
クリフォード様は小さく息を吐いて立ち上がり、そのまま窓に向かうとテラスに面した大きな窓を開け放ち私を手招きした。
「楓、外の景色を見てごらん」
窓から見える景色でここがどこかわかるだろうと言われてクリフォード様の隣に立つ。
辺り一面青と白。
「空と雲しか見えませんが?」
彼はゆっくりと大きく頷いた。
「それがここの場所だ」
どういうことなのかまだわからない。
目も前に広がっている景色は目線より上は一面の透き通るような青い空。
心なしか普段目にしている青空よりも青色が濃いような気がするが。