わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
何十メートル落ちる?
「・・・クリフォード様」
私のお腹に回されたクリフォード様の腕に自分の両腕を重ねる。
まさか、
まさかだけど。
声がうわずり身体が震えそうになる。
もしかして…
「ここは天上界なのですか?」
「そうだ。私は竜王だと言っただろう」
クリフォード様の即答に血の気が引いた。
もうこのテラスからの景色を見る気が起こらない。
ここが上空どのくらいの位置にあるのかわからないけれど、世界一高いビルよりも高い場所であることは確かだ。
もしかしたら飛行機が飛ぶ高さかそれ以上か。
そんな所から身を乗り出していたなんて。
あまりの恐怖に足に力が入らなくなり鳥肌が立ち、背後にいるクリフォード様の胸に今度はしっかりとしがみついた。
そんな私の身体をしっかりと抱え込み「中に入ろう」と室内のソファーに連れて行かれる。
今度は身体をくっつけるように隣に座った。
背すじがぞわぞわする感じがおさまらない。
クリフォード様が膝に置いた私の手を握ってくれたことで自分が震えているのだとわかった。
「---クリフォード様」
「楓、私のことはクリフと呼んで欲しい。君にだけ許される呼び方だ。反対に他の呼び方は許さない」
「・・・はい・・・クリフ、様」
「まあ、今はそれでもいいか」
様付きは何とか許可が下りたようだ。いやそれよりも今は大切なことがある。
竜の国は神話の話だと思っていた。
「・・・クリフォード様」
私のお腹に回されたクリフォード様の腕に自分の両腕を重ねる。
まさか、
まさかだけど。
声がうわずり身体が震えそうになる。
もしかして…
「ここは天上界なのですか?」
「そうだ。私は竜王だと言っただろう」
クリフォード様の即答に血の気が引いた。
もうこのテラスからの景色を見る気が起こらない。
ここが上空どのくらいの位置にあるのかわからないけれど、世界一高いビルよりも高い場所であることは確かだ。
もしかしたら飛行機が飛ぶ高さかそれ以上か。
そんな所から身を乗り出していたなんて。
あまりの恐怖に足に力が入らなくなり鳥肌が立ち、背後にいるクリフォード様の胸に今度はしっかりとしがみついた。
そんな私の身体をしっかりと抱え込み「中に入ろう」と室内のソファーに連れて行かれる。
今度は身体をくっつけるように隣に座った。
背すじがぞわぞわする感じがおさまらない。
クリフォード様が膝に置いた私の手を握ってくれたことで自分が震えているのだとわかった。
「---クリフォード様」
「楓、私のことはクリフと呼んで欲しい。君にだけ許される呼び方だ。反対に他の呼び方は許さない」
「・・・はい・・・クリフ、様」
「まあ、今はそれでもいいか」
様付きは何とか許可が下りたようだ。いやそれよりも今は大切なことがある。
竜の国は神話の話だと思っていた。