わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
晩餐の時間になり、私はクリフ様のエスコートで晩餐室に向かうことになった。
「クリフ様、私はこの国のマナーなどわからないのですが、大丈夫でしょうか」
「問題ない。もともと堅苦しいものではないのだから」
晩餐室の閉じられた扉の前に立ち、一度立ち止まる。
「緊張しなくてもいい。この中にいるのはごく親しいものだけなんだ。みな楓に会いたがっていたから正式な披露まで待ちきれなかったのだろう」
エスコートのためクリフ様につかまる私の腕に軽くぽんぽんと軽く触れて、安心させるように優しい笑顔を見せる。
ぎこちないながらも笑顔を返すと、クリフ様が頷きそれが合図だったらしく扉の前にいた護衛が扉に手をかけ大きく開け放った。
室内には大きなテーブルがいくつかあり、中には30人を超えるかと思われる人の姿がある。
先ほどの大広間にいた人たちと違っていたのは年齢層と制服の種類か。
年配の方もいるけれど、先ほどよりも年齢層が低く若い人が多いような気がする。
それと、オフホワイトの長い衣の人や軍服の姿以外に大広間では目にしなかった侍従や侍女、メイドさん、作業用ベストを着たラフな格好の人の姿も数人あった。
しんとした静かな室内に私たちが入り背後の扉が閉められると同時にわぁっと歓声が上がり一転、一気に賑やかな雰囲気へと変わっていった。
「クリフ様、私はこの国のマナーなどわからないのですが、大丈夫でしょうか」
「問題ない。もともと堅苦しいものではないのだから」
晩餐室の閉じられた扉の前に立ち、一度立ち止まる。
「緊張しなくてもいい。この中にいるのはごく親しいものだけなんだ。みな楓に会いたがっていたから正式な披露まで待ちきれなかったのだろう」
エスコートのためクリフ様につかまる私の腕に軽くぽんぽんと軽く触れて、安心させるように優しい笑顔を見せる。
ぎこちないながらも笑顔を返すと、クリフ様が頷きそれが合図だったらしく扉の前にいた護衛が扉に手をかけ大きく開け放った。
室内には大きなテーブルがいくつかあり、中には30人を超えるかと思われる人の姿がある。
先ほどの大広間にいた人たちと違っていたのは年齢層と制服の種類か。
年配の方もいるけれど、先ほどよりも年齢層が低く若い人が多いような気がする。
それと、オフホワイトの長い衣の人や軍服の姿以外に大広間では目にしなかった侍従や侍女、メイドさん、作業用ベストを着たラフな格好の人の姿も数人あった。
しんとした静かな室内に私たちが入り背後の扉が閉められると同時にわぁっと歓声が上がり一転、一気に賑やかな雰囲気へと変わっていった。