わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
自分の身に起こったことだけでなく、この国のことはわからないことだらけだ。
それを知り理解するにはやはりそれなりの時間がかかるだろう。
だいたい、高地順応のために3日間も寝ていたなんて。来るときにそんな説明なかったし。
すでに有給休暇を4日使っている計算になる。
不意に視線を感じて顔を向けると離れたテーブルにいるクリフ様が心配そうに私を見ていた。
美しい竜王はその胸の中にどれだけの秘密を抱えていてどれだけ私に隠しているのだろう。
彼のくちびるが目に入り、思わずエメとネリーが言っていたおとぎ話のキスと社長室での彼の私にしたセクハラを思い出してしまう。
何だかクリフ様のいいようにされていて腹がたって思い切りツンっとクリフ様から顔を背けた。
怒っている意思表示も必要だと思うのだ。
「楓さま、このカクテルの味見をしませんか?」
そんな私に差し出されたのはカクテルグラスに入ったピンク色の液体。上にはオリーブに似た何かが乗っている。
よく見ると透明なピンクの液体の中にキラキラした小さなラメのようなものが入っている綺麗なカクテルだ。
「これは?」
「朝霞の滴を集めて作ったお酒です。地上にはないものです。キラキラしているのは虹のかけらで甘味が出るのですよ」
「まぁ」
私は迷わずグラスを手に取り口を付けた。
「美味しいわ。甘いのにすっきりとして喉の奥がさっぱりとするのね。ミントでも入っているみたい」
「ミントのようにすっきりするのが朝霞なんです」
「そうなの。うん、美味しいわ。とてもいい」
それを知り理解するにはやはりそれなりの時間がかかるだろう。
だいたい、高地順応のために3日間も寝ていたなんて。来るときにそんな説明なかったし。
すでに有給休暇を4日使っている計算になる。
不意に視線を感じて顔を向けると離れたテーブルにいるクリフ様が心配そうに私を見ていた。
美しい竜王はその胸の中にどれだけの秘密を抱えていてどれだけ私に隠しているのだろう。
彼のくちびるが目に入り、思わずエメとネリーが言っていたおとぎ話のキスと社長室での彼の私にしたセクハラを思い出してしまう。
何だかクリフ様のいいようにされていて腹がたって思い切りツンっとクリフ様から顔を背けた。
怒っている意思表示も必要だと思うのだ。
「楓さま、このカクテルの味見をしませんか?」
そんな私に差し出されたのはカクテルグラスに入ったピンク色の液体。上にはオリーブに似た何かが乗っている。
よく見ると透明なピンクの液体の中にキラキラした小さなラメのようなものが入っている綺麗なカクテルだ。
「これは?」
「朝霞の滴を集めて作ったお酒です。地上にはないものです。キラキラしているのは虹のかけらで甘味が出るのですよ」
「まぁ」
私は迷わずグラスを手に取り口を付けた。
「美味しいわ。甘いのにすっきりとして喉の奥がさっぱりとするのね。ミントでも入っているみたい」
「ミントのようにすっきりするのが朝霞なんです」
「そうなの。うん、美味しいわ。とてもいい」