わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
結局、二人きりだとクリフ様が暴走しそうだし、私の心臓にも悪いということで、秘書のダニングさん、護衛のラウルさんとリクハルドさんの群青色の髪を持つ護衛さんお二人に部屋に入ってもらい一緒に話をすることになった。
金髪のダニングさんは竜族で200才なんだそうだ。
クリフ様が地上で経営されている企業がらみの一切を取りまとめているのだという。
竜王って地上で会社経営してるんだ、ちょっとびっくり。
群青色の髪のお二人は狼族で祖先に竜族の血が入っているんだと。
大柄なのがラウルさんで昨日の女性騎士ビエラさんの旦那様。ラウルさんご夫婦はクリフ様の幼なじみだ。
群青色の髪のラウルさんより小柄な方がリクハルドさんで地上の極北の国の第二王子様なんだとか。
こっちはリアル王子さま。
リクハルドさま、とお呼びするべきかと思っていたら敬称はいらないと言われてしまった。
でも、畏れ多くも王族の方。呼び捨ては無理なので、他の皆さんと同じように”さん”づけで許していただく。
「この国で種族の違いはどんな意味があるのでしょうか」
私の問いに答えてくれたのはダニングさんだ。
「竜族が貴族として最も地位が高いのですが、国を動かしていく上で実力があれば竜族でなくても国の要職についております。たとえば、法務担当は白虎ですし、地上との折衝は竜族と共に巨人族が行っています。厨房の責任者は狐族の者で魔法省の副長官はフクロウ族というように。基本的には実力社会なのです。
まあ、一部の竜族がそれに納得できないとたまに騒ぎを起こしたりしますが」
とりあえず、そのあたりの認識は基本的に人種差別はしないという地上のものとあまり変わらないようだ。
地上でも基本的に実力社会。
「この国がこのように発展しているのは地上の大陸のおかげーーーではなく、地上が発展しているのはこの国のおかげだと言うことはご存知でしょうか」
私は首をかしげた。
「そもそも地上ではここの存在が故意的に隠されているように感じるのですが。間違っていますか?」
いいえ、とダニングさんは首を振った。
金髪のダニングさんは竜族で200才なんだそうだ。
クリフ様が地上で経営されている企業がらみの一切を取りまとめているのだという。
竜王って地上で会社経営してるんだ、ちょっとびっくり。
群青色の髪のお二人は狼族で祖先に竜族の血が入っているんだと。
大柄なのがラウルさんで昨日の女性騎士ビエラさんの旦那様。ラウルさんご夫婦はクリフ様の幼なじみだ。
群青色の髪のラウルさんより小柄な方がリクハルドさんで地上の極北の国の第二王子様なんだとか。
こっちはリアル王子さま。
リクハルドさま、とお呼びするべきかと思っていたら敬称はいらないと言われてしまった。
でも、畏れ多くも王族の方。呼び捨ては無理なので、他の皆さんと同じように”さん”づけで許していただく。
「この国で種族の違いはどんな意味があるのでしょうか」
私の問いに答えてくれたのはダニングさんだ。
「竜族が貴族として最も地位が高いのですが、国を動かしていく上で実力があれば竜族でなくても国の要職についております。たとえば、法務担当は白虎ですし、地上との折衝は竜族と共に巨人族が行っています。厨房の責任者は狐族の者で魔法省の副長官はフクロウ族というように。基本的には実力社会なのです。
まあ、一部の竜族がそれに納得できないとたまに騒ぎを起こしたりしますが」
とりあえず、そのあたりの認識は基本的に人種差別はしないという地上のものとあまり変わらないようだ。
地上でも基本的に実力社会。
「この国がこのように発展しているのは地上の大陸のおかげーーーではなく、地上が発展しているのはこの国のおかげだと言うことはご存知でしょうか」
私は首をかしげた。
「そもそも地上ではここの存在が故意的に隠されているように感じるのですが。間違っていますか?」
いいえ、とダニングさんは首を振った。