わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
「いいえ、魔法で瞬間移動するのは慣れない身体ではかなり負担がかかるのです。まずは近い距離から慣らす必要がありました。ですので、楓さまの場合は・・・」
「俺が運んだ。起点となる場所までダニングたちに楓を連れて来てもらい、寝ている楓を試しにほんの少しだけ瞬間移動させてみた。
でも、予想より楓の体に負担がかかることがわかった。しかも、移動先の竜の国は地上よりかなり高所にあるから気圧の変化が心配だった。
だから、俺が楓を抱き竜に変化したラウルやリクハルドの背中に乗って楓に気を与えながら少しづつ移動したんだ」
クリフ様の説明に少しだけ納得する自分に驚いた。
あり得ない話じゃない。
今までの話の流れにおかしなところは何もない。
「それでも、さすがにここの気圧に慣れてもらうのに3日かかってしまった。その間辛くないように眠ってもらっていたんだ。
意識があると、高山病のような症状が出る可能性があったからね、つらい経験はさせたくない。
3日間も飲まず食わずでは身体に悪いから食事の代わりに楓には私の気を注入して、身体には清浄の魔法をかけていた。黙っていて悪かった」
ああ、そうなんだ。
なんだか全て納得。
「俺が運んだ。起点となる場所までダニングたちに楓を連れて来てもらい、寝ている楓を試しにほんの少しだけ瞬間移動させてみた。
でも、予想より楓の体に負担がかかることがわかった。しかも、移動先の竜の国は地上よりかなり高所にあるから気圧の変化が心配だった。
だから、俺が楓を抱き竜に変化したラウルやリクハルドの背中に乗って楓に気を与えながら少しづつ移動したんだ」
クリフ様の説明に少しだけ納得する自分に驚いた。
あり得ない話じゃない。
今までの話の流れにおかしなところは何もない。
「それでも、さすがにここの気圧に慣れてもらうのに3日かかってしまった。その間辛くないように眠ってもらっていたんだ。
意識があると、高山病のような症状が出る可能性があったからね、つらい経験はさせたくない。
3日間も飲まず食わずでは身体に悪いから食事の代わりに楓には私の気を注入して、身体には清浄の魔法をかけていた。黙っていて悪かった」
ああ、そうなんだ。
なんだか全て納得。