わたし竜王の番(つがい)です ～気が付けば竜の国～

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離れの館で寝起きするようになって10日が過ぎた。

朝夕の食事はクリフ様と共にとり、寝室も同じ。
これだけは譲れないとクリフ様に言われたからなんだけど、彼と顔を合わせる時間は少なくて私が寝てから帰ってくるクリフ様が同じ寝室で寝ているのかよくわからない。

寝室は同じ。
でも、寝室は広く当然ベッドは別々だし、私たちの間に何かあるわけではないからだ。

夕食の時間に離れに戻って私と食事をすると、クリフ様は宮殿に戻ってしまう。
どうやら政務の方が大変らしくて寝室に戻ってくるのも私が眠りについてから。

離れに移ってきた初日から先に寝ているように言われていて、初めは抵抗を感じて待っていたけれどいつの間にか眠ってしまっているので、先に寝かせていただくことにした。

日中は散歩をしたり、オリエッタさんやエメたちと話をしたり週に2回はビエラさんも呼んでバスルーム女子会をしていた。

夕食の時にクリフ様にその日何があったのかを話す。
クリフ様が毎日私が何をしていたのか聞きたがるので、いつの間にか私の方も報告しながら話をするようになったのだ。

彼といると穏やかな気持ちになれると思うほど慣れてきた。
だけど、まだ竜の姿になったところは見せてもらえない。
人間以外の姿を見たことのない私が衝撃を感じて距離を取られたら嫌なのだという。
そんな心配は多分いらないと思うのだけど。