わたし竜王の番(つがい)です ~気が付けば竜の国~
それから側近の方々とはすぐに会えることになった。
約束を取り付けると、侍女さんと護衛に守られて執務室に向かった。
執務室の中には青年から年配の方まで8人ほどが詰めており、皆一様に顔色が悪い。
「楓さま、お願いいたします。陛下に休息を取られるように言ってください」
「ここずっと昼の食事も休憩も取られていらっしゃいません」
「私たちも倒れてしまいます」
私はただただ頷いて彼らとクリフ様の説得をするという約束をするしかなかった。
それほど執務室の中は酷いありさまだった。
ここからクリフ様のデスクは見えないけれど、ソファーには側近の方が使っていると思われるタオルケットや着替えたシャツが無造作に放置されているしテーブルには食べかけの干からびたピザや飲み物のコップが散乱している。
書類も散らばっているし、ひどいありさまだ。
ここに女性スタッフはいないと言うからなのか余計に何か悪臭のようなものもする。
もしかして、清浄の魔法を使う暇もないのかしら?
「楓さんじゃないか、こんなむさくるしい所にどうしたの」
背後から声をかけられ、振り向くとそこにはクリフ様の従兄弟のマルドネス様がキラキラオーラを背負って立っていた。
約束を取り付けると、侍女さんと護衛に守られて執務室に向かった。
執務室の中には青年から年配の方まで8人ほどが詰めており、皆一様に顔色が悪い。
「楓さま、お願いいたします。陛下に休息を取られるように言ってください」
「ここずっと昼の食事も休憩も取られていらっしゃいません」
「私たちも倒れてしまいます」
私はただただ頷いて彼らとクリフ様の説得をするという約束をするしかなかった。
それほど執務室の中は酷いありさまだった。
ここからクリフ様のデスクは見えないけれど、ソファーには側近の方が使っていると思われるタオルケットや着替えたシャツが無造作に放置されているしテーブルには食べかけの干からびたピザや飲み物のコップが散乱している。
書類も散らばっているし、ひどいありさまだ。
ここに女性スタッフはいないと言うからなのか余計に何か悪臭のようなものもする。
もしかして、清浄の魔法を使う暇もないのかしら?
「楓さんじゃないか、こんなむさくるしい所にどうしたの」
背後から声をかけられ、振り向くとそこにはクリフ様の従兄弟のマルドネス様がキラキラオーラを背負って立っていた。