紫陽花のブーケ
春とはいえ、4月の夜はまだ肌寒い
その上嵐にあった私は震えながら帰宅した
すぐにお風呂に入り、しっかりあったまる
私にとって大きな審判に向かう勇気がちょっとだけできた
―――夕香里の言う通りだね
私の人生最大の分岐点で、もしかしたら二人分の一生に影響するのだ
そして審判はあっけなく下された
結果を前に、私は崩れ落ちる
涙があふれ出て頬を伝い落ち、抱えた膝小僧を絶え間なく濡らしていく
嬉しかった
すごくすごく嬉しかった
そう素直に思えた自分にちょっとだけ安堵した……
それから私は床に座り込み、大声をあげて思いっきり泣いた
―――泣けるのも、きっと今日だけだ
ううん、今日だけにしよう
くっきりと赤い線が浮き出た検査薬を右手に握り締めたまま、ただ泣き続けた
会いたいよ、秋元さん
今一番、あなたに傍にいて欲しい……
――翌朝
部屋に差し込む陽の光を眺めながら、一晩泣いても涙は枯れ果てることが無いのだと、私はこの朝、初めて知った――