。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「あははは!
マジ楽しいっ!!
これじゃ警察も、手も足も出ないじゃん!
どうだ?

仲間を返せ!!
出ないとこの子になんかしちゃうよ?」


ーーーー!?

黒を見たら、思いっきり、奴を睨んでいた。
そばにいるあげはが、心配そうに見上げた。


周りの警官も、戸惑いを隠せない。

「ーーーーっ、舞ちゃんっ」


黒ーーーーーー。



「だめだよ、黒くん!
悪い人は、捕まえなくちゃだめっ。
私は大丈夫っ、怖いけど黒くんがいるから怖くないよ!」



これが、"愛情"ーーーー?



「ーーーーうるせ〜な、黙れよ!「きゃっ!」












振り落とした手。







カシャンーーーー。



何回目かの、金属音。





「人の女に気安く触ってんじゃねーよ!
アホが!!」




あげられた手には、しっかりと手錠がされていた。



「ーーーー黒くんっ」




泣きそうだけど、黒を見上げた瞳は濡れていた。







< 100 / 334 >

この作品をシェア

pagetop