。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
つか、レイが居ない。

「なあ、レイは?」

側にいないレイに、首を傾げた。

「ドラゴンくんの部屋の、ベッドで寝てるよ?
一人だけ、まじいいご身分だよな。
おじさんは、おじさんでレイだけ甘いしな」


シュウは、はあ、とため息を吐き出した。


あれ、あげはいない。


どこ行った?
龍の隣にいた筈の、あげはが居ない。








「きゃっ!!
レイくんっ!!」







はあ?




部屋に入って見たものは、ベッドに引きずり込まれ押し倒されてるあげはが居た。





「ダメだよあげは、むやみに男がいるベッドに近づいて来ちゃさっ」





ーーーー平然と話すレイにも。



真っ赤になるあげはにも、ムカついてムカついて。


仕方ないーー。

平然としてはいられない。


「ーーーーレイ、離せよっ」


「あ、おはよ白。
何、ヤキモチ?」


俺の言葉にニヤリ、と笑うレイはあげはを抱き寄せた。



「ーーっ、離せよ!!
あげは、は俺のなんだよ!」

普段なら、龍のセリフ。

今は、俺のセリフ。

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