。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
強気な蝶はーー近づいて見たらものすごく弱く儚かった。


誰よりも、繊細で優しい。

強いけど、時々甘えん坊。

無邪気に、人の心誘惑して今だってーーーー




「白、あたしは白にドキドキする!」




掻き乱される心。



「そうだよ、ドキドキしてよ。
龍、俺龍からあげは奪うからっ!」




般若がさらに般若になった。





「何言ってる訳?

意味わかんないんだけど」


眉間のシワは、さらに寄る。

濃くさらには睨む龍がいた。



「じゃあ、渡さないから。
誰が白なんかに渡すか!
あげは、はーーーー俺だけのもんだ!


いい加減、終わりにしろ!!」


終わりーーーー?


いつかは終わりにしょうと、思った。




いつかの通過点からーーーー


いつかの終わりがあるとしたら。。





「ねぇよ、好きになった瞬間から、終わりなんか求めてねーよ。

終わりがある恋愛なんか、求めてねーよ!
だいたい、龍なんかがあげはを幸せになんか出来ない!


プー太郎じゃん!」




こんな、筈じゃなかった。



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