。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「あげは?
何でっ」


龍の戸惑う声。



さっきのあげはの一緒にいる、決意はきっとかたい。


嘘なんかじゃないのが、分かる。
だけどさあ。



それが、マジなら俺はただただ嬉しい。


「ごめん、龍。

あたしずっと刺激されてた。
白とみんなで住んでて、白にいくつかドキドキしてた。


龍をすき。
変わらないんだけどーーただ、白に対する気持ちが少しずつ変わって行くのが分かる。

ずっとドキドキしてたの。
ごめん」


嬉しい。



だけどーーーー。



「じゃあ、終わりがあるとしたら俺だけかよ」



そっ、と離れてく。


「龍ーーーー?」


あげはの手が、離された。
強引な手にあげは、は少し泣きそうになっていた。





「なら、白に寄りかかれば?
知らねーよ。

まあ、確かに白なら優しいし強いしな。
就職も決まってないダメな奴より、白がいいよな」



その、背中は、寂しそうだった。



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