。。折れた羽根、虹の架け橋。。②

心を暖めるのはーーーー＊あげはside＊

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きっと私は泣いている。
涙なんか流してない。
と、言うか流れない。

ただ、心はきっと泣いていた。
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「ーーごめん、あげは。
こんなんになって。
龍のことなんか、気にすんな！
我龍じゃなくても、あげは、は龍神の守るべき姫だよ」



ほら、白はいつもそう。
あたしを、いつも優しく包む。
そう、優しく抱き締める。

あたしはこの腕に、いつも守られている。


いつも優しく抱き締める彼は、真っ白な心を持っていた。


「ーーーーあたしは、龍に嫌われちゃったかな？」



ダメっ。
我慢できない。


抑えていた涙。

隠すなんて無理。

「白っ！！
あたし、あたしねっ」


見えない何もーーーー
あたしの涙と、白の服が重なった。
濡れてしまう。

「ダメだよ、濡れちゃうからっ」

離れなきゃいけないのに、さらにギュッと抱き締める白に、あたしは泣いた。