。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「なになに出かけるの?
俺も行くよ!」

いきなり、顔面いっぱいに広がる黒に、殴りそうになるのを耐えた。

「あ、黒。
おはよ!
ご飯食べたら、みんなで出かけよう!!」


気づいたらリビングで寝ていた奴らは、活動再開していた。

気づかなかった。


あげはしか、目に入らなかったなんて言えない。





「白は、あげはちゃんしか目に入らないからな。
俺らの存在なんて、ゴミ以下だわな。
白くん、ご飯食べたい。
朝ご飯は?」


朝から盛大にあくびをして、呑気にテレビの前にいる黒を、とりあえず睨んだ。



「ーーーーはいはい、作りゃいいんでしょう。
わかったわかった。
ご飯食べたい人足あげて!」

軽く意地悪言ってやる。


素直に従う野郎共に、困惑したあげは。

だわな。

「ーー冗談だから。
待っててなっ。
今、うまいの作ってやる」


あげはの頭を数回撫でて、キッチンへ立った。


いつだって、守ってやる。




力強く抱き締めて、あげはを絶対守る覚悟は出来た。





君の身体が、何かに蝕まれて居ても


守るって決めたーー。



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