。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
もう、あげはがいるのが当たり前になっている。
あげはの居ない日常は、ありえないと思い始めているから。


今、凄く心配なんだ。



心だけが異空間の中にいった気がして、不安になる。

一人じゃないのに、一人な気がしてくる感覚に陥る。



「あげはちゃん。


白くんの言う通り。
具合が悪かったら、ちゃんと言って。
無理しなくていいの。
みんな、あげはちゃんが、心配。

私もね」


ーーそう、舞ちゃんが微笑んだ。


今はもう看護師ではない彼女はーー
なんの変わりもない、優しい笑みを浮かべた。


神に仕える天使の様にーー。





「ありがとう。

舞ちゃんって呼んでいい?」


「うん、あげはちゃん」


まるで、姉と妹だ。


ほがらかな気持ちで、見つめているとアラームが鳴った。










"張り切って起こしまっせ!!コケッコッコー!"






「何このアラーム。
張り切って起こさなくていいし。

誰のだよ」


どこからか、聞こえるアラーム。


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