。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「櫻井さん、ーーーー今日は上がりでっ「なら、飲み行かない?そんなガキより、俺のがいいよ?ねえ、ほらっ!」


舞ちゃんの手は強引に奪われそうになる。

ーーーーグィ。

渡さないーーーー強く男を睨みつけ舞ちゃんを、胸に隠した。



「なっ!!
何すんだよ?」

「ーーーー黒くんっ」

舞ちゃんの戸惑う声。
だけど確かにギュッ、と離さない舞ちゃんの腕は震えていた。


「あんた、舞ちゃん狙ってる訳?
だけど残念でした!


舞ちゃんはーーーー俺のだからっ」


舞ちゃんを抱く力は、強めにーー。

絶対に渡さないーーー。


渡したくないーー。


「なんだよ、ガキが。「現行犯逮捕されたいか、この馬面がっ」


ーーーー!!


確かに馬面なんだもん、仕方ない。



俺は手錠を、ちらつかせた。

「逮捕されたい?
馬面の櫻井さん?」

俺は、ニヤリと笑った。




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