。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「あ、これはね白っ!」

真っ赤なあげは。

わかってる。あげは、は純粋に抱きしめたんだ。
好きとかじゃなくて、可愛い子犬に愛を与えるぐらいの、優しい感じ。

雄心が、好きとかじゃない。

「ご、ごめん、あげはちゃん!」


まあ、雄心は確実にーーあげはが好きだ。
紛れもない事実はあるけど。


その証拠に顔から火が出るほど、真っ赤じゃん。

「あーあ、青春青春だね!」

わかってる筈の、シュウはーー嫌にニヤニヤしてる。

「おもしろーいことになりそう!」


ミナミも、なぜかニヤニヤしてテンション上がってる。


ウゼー、かなり。


「あげは、何したい?」

俺は、あげはの意見にあわせる。
あげはのしたいことが、一番。



「あたしは、かき氷食べたい!」





それは、あげはの優しさか。

「かき氷、食べに行かない?」


あげはが、雄心の手を引っ張った。


海から遠ざけたいあげは。

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