。。折れた羽根、虹の架け橋。。②

夢の中のあたし

ーー最高の、夏が
暮れようとしていたーー




いたっ。


それは唐突だった。

頭に駆け巡る強い痛み。


さらに輪をかけて、くる吐き気とめまい。







「あげはーーーー?」





ダメだ。

意識が薄くなってゆくーー。





「あげは!?!!」






あたしは、その柔らかい砂に、身を埋めた。



痛くない。



痛いのはーーーー







「あげは、なんで!!
後、1日、後1日なんだよ!!
明日病院行くんだよな。
祝日があんなに嬉しかったけどーー



今、最悪だよ。。」



白があたしを抱きしめたのが、最後。



あたしがある記憶は、これが最後だった。




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