。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ーーーー、一緒にやらない?

後、本当は嬉しかったっ」



は?

嬉しかった?



ハッ、として見たら真っ赤なあげはちゃんがいた。


「ーーーー変わりじゃないって嬉しかった。
それが、本当なら嬉しいのになぁ」



それは、彼女が発した本音。


「ーーーー変わりじゃ無い。
変わりなんかじゃない。

二人は全く違う人間だ。
友達からでいいから、初めて欲しいっ」


いきなりの発展を、望んでも無理かも。

だから、まず友達からってベタだけどそう言った。

「やだ。
友達やだ。

ちゃんと言って欲しい」




えーーーーー?

いいのかな?


友達やだって、真っ赤な顔して言うあげはちゃんに、俺はフッ、と意地悪に笑った。


「ーーーーなに?
どんな関係がいいの?」


真っ赤なあげはちゃん。



狭い賑やかな教室。

居心地の悪さから一変ーーーー、真っ赤なあげはちゃんが呟いた。


「ーーーー意地悪っ」



泣きそうなあげはちゃんを、引き寄せて宥める様に抱き締めた。


「あの、ここ教室っ」



うん、わかってるんだけど。



みんな見てるしね。



「わかってるんだけど、急には止まれないかも。
俺、レイ。
あげはちゃんが、好きだよ。
付き合ってっ」



正直に気持ちを伝えたら、交わる視線。


恥ずかしそうに俯いたあげはちゃん。



あ、やっぱり誰にも似てない。

可愛いあげはちゃんが、そこにはいた。



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