。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「なんでもない。
2人、一緒だったの?」





ドキドキする胸。



加速するドキドキ。



「いや、廊下であっただけだよ」




なんだ。




気の抜けた音が聞こえて来そうなぐらいに、ホッ、としたのはあたし。






だってーーーーー

あたしは過去を無かったことにしょうとしているから。

「そっかぁ」


なんだ。。


ただ、出会っただけか。




そうだよね。


あたしはせいくんを見た。




ん?





せいくんは、白を強く睨んでいた。


なんであんな顔。






だけど、それをせいくんに言えるわけでもない。








「文化祭、午後は回ろうな?」


あたしに同意を求めるのは、もちろん白で。



あたしは笑顔を向けた!

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