。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「はい、休憩入ります!」

突然のマイク放送。

え?休憩?
今の今まで休憩無かったよね?

トイレ休憩とか、水分補給なら
イベントの最中だって普通に行われていた。

それがいきなりの休憩とか。

あたしは不思議に首を傾げた。



「はあ、まじ緊張する。
酸素が欲しいっ」




雄心くん?



酸素?



「この後が1番緊張する一大イベントだからな。仕方ないだろうな」



え、白?


白は真顔で、壇上を見上げた。


今から一大イベントってどう言うこと?



「はい!お待たせしました!
一大イベントカップリングも終盤になりました。

月乃あげはちゃん、壇上へ上がってください!」



月乃あげはって、、あたし?



さも当たり前のように呼ばれた名前に、ハッ、とした。

間違いないあたしの名前だ。

不安な様子で、白を見つめた。



白は、フッ、と笑った。


いや、笑い事じゃないから。

「あげは、すぐ行くから待ってて」


それは、優しい白の声。


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