。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
文化祭も、終わりを告げようとしていた。

「戻らないの?
教室ーー」


戻りたくない。
まだ、戻りたくないな。

絶対絶対、探してる気する。

居なくなった俺らを、奴らは探しに来るであろうーーだからこそ、隠れやしない。
探しに来るその瞬間まで、こうして居たいなんて、、


女の子見たいなこと、思ってしまっていた。




「ーー邪魔が入るまでこうして居たい」




そう、"邪魔"ーーーー。



絶対絶対、邪魔が入る気する。
その瞬間までーーただ、こうして居たい。









ジャリーー。





あ、来たか?









「ーーーー我龍って知ってる?
我龍の総長、芹山龍だーー」





は?






芹山龍ってーーーー。





「ーー白、あの人。
龍の名前っ」

あはげが、そう口にした途端ーー顔色が少し変わる自称ーー芹山龍。


つか、龍とはほど遠いヒョロヒョロのガタイ。

まず、一般には勝てても不良には勝てなそうな見た目。

それが、龍だと名乗るんだからーー
とんだやつだと、思う。


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