。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
見えなくなった兄の背中を
小さな時の俺が、追いかけて行くのが見えた。


小さな時は、兄に追いついた背中も
身長も、ただただ嬉しかった。


だけどーー今は、、


両側にいる2人を、見た。


守らなきゃいけない大切なモノ。

両側の重みが、あるのを確かに感じていた。
「ーー教室に、カバン取りに行くか」





まずは、教室にカバンを取りに行く。
そしてーー買い物か。


「ハンバーグと、ポテトサラダか。
人数分、考えたらかなりの量になりそうだな」

まるで、独り言。

そう、1人でブツブツ言うことしか今は出来ない。


スマホはなんの音も、告げない。

なんにも無いならそれでいいーー。


何もないなら、それでーーいい。




「白、心配?
顔に出過ぎっ」


あげはが急に目の前に来て、鼻先をツンツンした。


え、何。
鼻先ツンツンとか、どこで覚えた技か。





「ーーそりゃ、、いや、アイツらなら大丈夫」



そりゃ心配してると言いかけて、「大丈夫」と答えた。


アイツらは、最強無敵の我龍だからだ。





幽霊なんかに負けやしないーーーー。



だけど、なんだろう。


胸が、ザワつく。



「白?

どうしたの?」




俺の異変に気づいたのは、誰でもない君。





あげはーーーー。












「黒は、無事だろうか。


なんかーー胸騒ぎが無くならないっ」





ザワつく胸を抑えた。



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