。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ーーーー私が行けなんて言うから、黒くん撃たれたのかな?

私が、、私がーー。

だけどーー、まだチャンスはある。
私は、、黒くんを助けたい!!」



君は、、俺なんかより、強いよ。

いち早く、涙を拭いて向かう病院をメモした舞ちゃんは、素早い動きだった。




「白さん!黒さんが!
乗ってください、病院に向かいます!」



横付けされた黒いバンは、ツヨシ。
ナイスなタイミングで、来たツヨシにチャンスを頂いた気がした。




ーーいつも、追いつけなかった背中を
やっと、タッチ出来るから。





早く会いに行きたい。


先にあげはが乗り込み、立ち止まる俺に手を差し伸べた。






「ーー白!!


早くっ、待ってるからっ。
動けないなら、足になる。


飛び立てないなら、羽根になる。



掴まってーーーー。
一緒に会いに行こう!!」




ねぇ、、あげは。




そう、いつだってあげは、はそうだった。


飛べない俺に、羽根を、いつだって広げて
俺に差し出してくれた。



「ーーーー怖いんだ。
撃たれたって、今黒がどんな状態か。
分からない。
俺に、どんな状態の黒でも見守る勇気があるのかさえ、分からない。

俺はーー黒なんかより弱いんだ!!
黒のが強いよ。
大事なものを、俺に託して行ったーー」




大事なものをーーーー。





パシッーー。








乾いた音。



そして、頬の痛みに唖然とした。





何が起きた?










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