闇の果ては光となりて
「神楽、よく似合ってるな」
総長が満足げに口角を上げる。
「神楽ちゃん、可愛いねぇ」
光が愛らしく微笑む。
「孫にも衣装だな」
これはコウ、相変わらず憎まれ口を叩くだよね。
「神楽、似合ってるな」
霧生は微笑んで私の頬に手を伸ばし掛け、途中で止めるとその手をグッと手を握り締めた。
舞美さんが来てるから、見られちゃ不味いよね。
分かってるけど、胸の奥が嫌な音を立てた。
暴走に参加する為に、舞美さんは溜まり場の外に車を停めその中で待機してる。
総長が、この場所に彼女が入る事を認めてないから。
暴走に参加するのを認めたのは、彼女とその手伝いをしてる男を捕まえる為で、だからと言って、溜まり場に入らせるのはどうにも気に食わないってのが、総長の言い分。
たとえ、総長が認めたとしても、コウが猛反対してただろうな。
「みんなも凄く格好いいね。私、特攻服って好きかも」
フフフと笑った私にみんなが再び笑顔になる。
「なら良かった」
総長が満足げに私の頭を撫でる。
その隣で霧生が苦虫を噛み潰した様な顔をしてたのは、見なかった事にした。
「総長、親友を紹介してもいいかな?」
ツッキーをみんなにまだ紹介できてないんだよね。
「ああ、構わねぇぞ」
頷いた総長に、気を良くした私はツッキーを振り返った。
「ツッキー! みんなに紹介するからこっち来て」
おいでおいでと手招きすれば、案の定彼女は嫌そうに顔をしかめた。
でもね、私の大切な親友だから、どうしても仲間に紹介したいんだ。
「ツッキー、早く早く!」
もう一度彼女を呼ぶと、ツッキーは仕方ないなって顔でゆっくりとこちらに向かって歩き出す。
面倒臭いって彼女の瞳が訴えてるけど、後でお叱りは受けるから今は許して欲しい。
「ツッキー、来てくれてありがとう」
私達の前までやって来た彼女の腕に抱き着いた。
「来るまで叫ぶつもりだった癖によく言うわ」
「だって、ツッキーに私の仲間を紹介したかったんだもん」
「はいはい、分かりました。見ての通り幼い頃から神楽の世話係をしてる森川霜月よ」
ツッキー、世話係ってぇ。
「チームferalの総長の甲斐田樹弥だ。俺は神楽の父親役らしい」
「ブホッ···」
総長の自己紹介に思わず吹き出した。
まだ根に持ってたんですね。
あんた、何してるの? っ感じのツッキーの冷たい視線が降り注いだが、スルースキルを発動させた。
「僕は松坂光だよ。よろしくね」
「···西森幸之助」
コウの女嫌いは健在らしい。
「室町霧生だ。神楽がいつも世話になってる」
「あら、神楽が自分のモノの様な言い方ね。まだ少し早いんじゃなくて?」
うわぉ、ツッキーの牽制攻撃出た!
周囲が一瞬で緊迫した空気に包まれた。
ツッキーは何処にいても、ツッキーらしいよ。
総長が満足げに口角を上げる。
「神楽ちゃん、可愛いねぇ」
光が愛らしく微笑む。
「孫にも衣装だな」
これはコウ、相変わらず憎まれ口を叩くだよね。
「神楽、似合ってるな」
霧生は微笑んで私の頬に手を伸ばし掛け、途中で止めるとその手をグッと手を握り締めた。
舞美さんが来てるから、見られちゃ不味いよね。
分かってるけど、胸の奥が嫌な音を立てた。
暴走に参加する為に、舞美さんは溜まり場の外に車を停めその中で待機してる。
総長が、この場所に彼女が入る事を認めてないから。
暴走に参加するのを認めたのは、彼女とその手伝いをしてる男を捕まえる為で、だからと言って、溜まり場に入らせるのはどうにも気に食わないってのが、総長の言い分。
たとえ、総長が認めたとしても、コウが猛反対してただろうな。
「みんなも凄く格好いいね。私、特攻服って好きかも」
フフフと笑った私にみんなが再び笑顔になる。
「なら良かった」
総長が満足げに私の頭を撫でる。
その隣で霧生が苦虫を噛み潰した様な顔をしてたのは、見なかった事にした。
「総長、親友を紹介してもいいかな?」
ツッキーをみんなにまだ紹介できてないんだよね。
「ああ、構わねぇぞ」
頷いた総長に、気を良くした私はツッキーを振り返った。
「ツッキー! みんなに紹介するからこっち来て」
おいでおいでと手招きすれば、案の定彼女は嫌そうに顔をしかめた。
でもね、私の大切な親友だから、どうしても仲間に紹介したいんだ。
「ツッキー、早く早く!」
もう一度彼女を呼ぶと、ツッキーは仕方ないなって顔でゆっくりとこちらに向かって歩き出す。
面倒臭いって彼女の瞳が訴えてるけど、後でお叱りは受けるから今は許して欲しい。
「ツッキー、来てくれてありがとう」
私達の前までやって来た彼女の腕に抱き着いた。
「来るまで叫ぶつもりだった癖によく言うわ」
「だって、ツッキーに私の仲間を紹介したかったんだもん」
「はいはい、分かりました。見ての通り幼い頃から神楽の世話係をしてる森川霜月よ」
ツッキー、世話係ってぇ。
「チームferalの総長の甲斐田樹弥だ。俺は神楽の父親役らしい」
「ブホッ···」
総長の自己紹介に思わず吹き出した。
まだ根に持ってたんですね。
あんた、何してるの? っ感じのツッキーの冷たい視線が降り注いだが、スルースキルを発動させた。
「僕は松坂光だよ。よろしくね」
「···西森幸之助」
コウの女嫌いは健在らしい。
「室町霧生だ。神楽がいつも世話になってる」
「あら、神楽が自分のモノの様な言い方ね。まだ少し早いんじゃなくて?」
うわぉ、ツッキーの牽制攻撃出た!
周囲が一瞬で緊迫した空気に包まれた。
ツッキーは何処にいても、ツッキーらしいよ。