レンズの向こう、ホントの気持ち
「あっ、ちょっと待って!」

私が呼び止めた時にはもう遅かった。

あっ、行っちゃった

よく考えてみれば、私の同類なんてめったにいないはず。

私は、人が減ったのを見計らって、自分のクラスを確認し、

教室へ向かった。


「えっと、Ⅽ組Ⅽ組・・・」

「あった!」

自分の教室に入る。何人かの生徒がこちらを向く。



『プッ、なにあのかっこ、ウケるーww』

いかにもギャルって感じの女子が大声で言う。

すると、ほぼクラス全員がこちらを見る。

いや、多少の心構えはしていたけど、まさかここまでとは・・・

そんなことを思っていると、私の耳にこんな言葉が届いた。

『マジか、クラスに2人とか腹筋もたねえわwww』

ん?今2人って言った?

まさか、さっきの・・・

そう思ってクラスを見わたす。

すると・・・

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