シンデレラは真夜中に踊る
北斗も美化委員だ。なぜ美化委員が図書室で委員会の活動をするかというと、美化委員の活動場所として使っていた部屋の暖房器具が壊れてしまったからだ。
暖房がないと、委員会に集中していられない。
窓の外は、雪がさっきよりも降っている。北斗は廊下がさらに冷えていることに絶望を感じた。
雪は、この目で見ているだけだとただ真っ白なふわふわしたものだ。しかし、ルーペなどで見ると美しい形を見せてくれる。
「……ルーペで見たら、きっときれいなんだろうな」
窓の外を見つめながら、北斗は呟いた。
「……それでは、委員会を終わります」
雫の声に、美化委員のメンバーたちはぞろぞろと図書室を出て行く。
北斗も出て行こうとしたが、「ちょっと待った〜!!」と雫に腕を掴まれる。
「何ですか?」
北斗の胸の中に、嫌な予感が生まれる。雫に捕まるとあまりいいことはない。
「図書室のおすすめの本を変えるのを手伝って!」
「えっ?僕は美化委員ですよ?」
北斗は嫌そうな顔を見せるが、雫はにこにこ笑ったままだ。
暖房がないと、委員会に集中していられない。
窓の外は、雪がさっきよりも降っている。北斗は廊下がさらに冷えていることに絶望を感じた。
雪は、この目で見ているだけだとただ真っ白なふわふわしたものだ。しかし、ルーペなどで見ると美しい形を見せてくれる。
「……ルーペで見たら、きっときれいなんだろうな」
窓の外を見つめながら、北斗は呟いた。
「……それでは、委員会を終わります」
雫の声に、美化委員のメンバーたちはぞろぞろと図書室を出て行く。
北斗も出て行こうとしたが、「ちょっと待った〜!!」と雫に腕を掴まれる。
「何ですか?」
北斗の胸の中に、嫌な予感が生まれる。雫に捕まるとあまりいいことはない。
「図書室のおすすめの本を変えるのを手伝って!」
「えっ?僕は美化委員ですよ?」
北斗は嫌そうな顔を見せるが、雫はにこにこ笑ったままだ。