シンデレラは真夜中に踊る
今日はどんな星が見えるのだろう、わくわくしながら北斗は雪が早く止むように願った。
天気予報通り、日が暮れる頃にはすっかり雪は止んで夜空が見えていた。
夕飯を素早く食べると、北斗はコートを着てマフラーを巻きつける。そして、寮の屋上へと向かう。
この寒い中、屋上へ出る人などきっといない。北斗はそう思っていた。
階段を上るごとに、頰に寒さが伝わる。屋上への扉を北斗はゆっくりと開けた。
開けた刹那、耳に入り込んできたのは冷たい風の音ではなく、北斗の知らない音楽。かっこいい音が、北斗の足を止めさせる。
寒い屋上で、白い息を吐きながら雫が踊っていた。雫はダンスが好きで、文化祭でもダンスを全校生徒の前で踊るほどだ。
回ったり、手足を音に合わせて動かす雫は、とても楽しそうだ。何よりも、いつも子供っぽい雫が大人っぽく見える。
表情や仕草が、普段とは全く違う。これは北斗が文化祭の時にも感じたことだ。
天気予報通り、日が暮れる頃にはすっかり雪は止んで夜空が見えていた。
夕飯を素早く食べると、北斗はコートを着てマフラーを巻きつける。そして、寮の屋上へと向かう。
この寒い中、屋上へ出る人などきっといない。北斗はそう思っていた。
階段を上るごとに、頰に寒さが伝わる。屋上への扉を北斗はゆっくりと開けた。
開けた刹那、耳に入り込んできたのは冷たい風の音ではなく、北斗の知らない音楽。かっこいい音が、北斗の足を止めさせる。
寒い屋上で、白い息を吐きながら雫が踊っていた。雫はダンスが好きで、文化祭でもダンスを全校生徒の前で踊るほどだ。
回ったり、手足を音に合わせて動かす雫は、とても楽しそうだ。何よりも、いつも子供っぽい雫が大人っぽく見える。
表情や仕草が、普段とは全く違う。これは北斗が文化祭の時にも感じたことだ。