相思相愛ですがなにか?
寝不足がたたっているのか、頬をツンツンしても髪をなでなでしても伊織さんが起きる様子はない。
伊織さんに不足に陥っていた私はすっかり興奮してしまい、悪戯は更に大胆になっていく。
伊織さんが寝ているのをいいことに、Yシャツのボタンをひとつふたつと外していく。
チラリと見えた胸板に興奮して、キャッと手で顔を覆う。
(早くこうして伊織さんと一緒にベッドで寝たいなあ……)
何でダメかな……。
他のお見合い相手よりはましだから私を選んだけれど、顔は好みじゃないってこと?
悩んでも答えは出ることはなく、私はいつの間にかそのままカウチソファで寝入ってしまったのだった。