相思相愛ですがなにか?
伊織さんがトレーニングルームにいると聞きつけて、早速デートに誘いに伺う。
「いーおーりーさん!!」
そう声を掛けるとランニングマシーンで汗を流していた伊織さんは、機械を止めトレーニングを中断してくれた。
「どうしたの?」
Tシャツをめくって汗を拭っている伊織さんもワイルドな感じでまた素敵だった。
気を抜くと唇に目が行ってしまいそうになり、慌てて本題に入る。
「この間もらったコレなんですけど……一緒に行きませんか?」
招待券を見せながら提案すると、伊織さんもすぐに賛同してくれた。
「そうだね。折角貰ったものだし、ありがたく使おうか」
私達は互いのスケジュールを確認すると、2週間後の金曜日にレストランの予約を入れたのだった。
「楽しみにしてますね」
私はある種の期待を込めて、伊織さんに熱い視線を送った。
夜景の素敵なレストランで、あの時のような激しいキスをしてもらえたらなら、きっとロマンティックな夜になるだろう。